770形 名古屋鉄道の岐阜600V路線(岐阜市内線・揖斐線・美濃町線)では初の冷房付車両で、2車体を台車によって 接続する連接車である。岐阜市内線内では道路信号や右折車等障害があるため低速であったが、忠節駅〜黒野駅間 の揖斐線内における急行運転では弱め界磁を駆使し最高速度70km/hで走行した。4編成8両が製造された。当初 はスカーレット一色で登場したが、後に1997(平成9)年に登場したモ780形に準じた塗装に改められた。 岐阜市民、沿線住民の理解が得られず2005年3月末で600V区間は全線廃線となった。全車福井鉄道へ譲渡 されることになり、名鉄岐阜工場において内外装変更と機器類の改装を施された。改造は塗装の変更の他、機器類 は福井鉄道用に改良された。福井鉄道では従来の鉄道線車両並みの高速性能を確保する必要があることから、高速 運転に備えて元からあった制御装置の弱め界磁を活用し、運転台の主幹制御器も変更した。パンタグラフはシング ルアーム式に交換し、従来2基搭載だったパンタグラフは1基のみの装備となった。ATSや列車無線装置につい ても、名鉄式から福井鉄道仕様に交換している。ブレーキは従来通り非常管付三管式直通空気制動のままである。 2006年4月1日の福井鉄道LRT化で正式運用に就いた。 |
![]() 越前武生 776・777 |
![]() スポーツ公園−北府間 772・773 |
![]() 772の運転台 |
![]() 772運賃表示器 |
![]() 772整理券発券機と座席 |
770・771 日本通運広告電車 774・775 オリジナル塗装 772・773 同志社女子大学広告電車 776・777 ローソン広告電車 |
880形 名古屋鉄道岐阜600V線区間に投入された車両で、福井鉄道オリジナルの200形同様2車体を中間台車によっ て接続する連接車で、日本車輌製造により全5編成10両が、1980(昭和55年)に製造された。台車は空気 バネ式で、従来車両と比べて乗り心地の改善も図られた。また、室内も連結部分が鍵穴の形となっており、座席は 他の電車にはあまり見られない、プラスチック成型のものに一人分ずつの背ずりと座布団を敷いたもので座席定員 いっぱい着席できるよう工夫されている。600V直流電化の美濃町線・田神線から1500V直流電化の各務原 線へ乗り入れるため、複電圧対応車両となっていた。1993年までに冷房化改造された。岐阜600V区間は岐 阜市民、沿線住民の理解が得られず全線廃線となり、まだ新しい車両は福井鉄道に譲渡された。但し歯車比の変更 など高速化改造が必要なため、同じく福井鉄道に譲渡された800型や770型より到着が遅れ、2006年3月 末になってようやく全車両が西武生車両基地に搬入された。福井鉄道へ譲渡にあたっては塗装の変更の他、走行機 器は歯車比の変更、弱め界磁の取り付け、単電圧化等の改造が行なわれた。集電装置もシングルアームパンタ グラフに交換された。 |
![]() 福井駅前で停車中の886・887田原町行き |
![]() 公園口を発車した884・885田原町行き |
![]() 882の運転台 |
![]() 880・881室内 |
![]() 882・883 公園口 |
880・881 日刊県民福井広告電車 886・887 オリジナル塗装 882・883 オリジナル塗装 888・889 コカコーラの広告電車 884・885 日刊県民福井広告電車 |
800形 名古屋鉄道600V区間のイメージアップを図るため日本車輌製造にて3両が製造され、2000(平成12)年 7月に運行を開始した複電圧車両。車両のスタイルは、大きな窓を採用したヨーロッパのLRVに似た外観に、バ リアフリー時代に対応すべく部分低床という特殊な床構造をした3扉車となった。車体中央部分が低床のため、制 御装置等は屋根上、空気圧縮機はパンタグラフのある側の運転台床下に搭載している。車内もスロープ構造となっ ているため座席は固定クロスシートとなっている。主回路はVVVFインバータ制御、シングルアーム式パンタグ ラフ、回生ブレーキを装備。乗降扉の開閉に連動して動くステップを装備している。2001(平成13)年に鉄 道友の会ローレル賞を受賞している。福井市で2001(平成13)年10月12日から11月4日までの24日 間、JR福井駅前電車通りトランジットモール実験が実施され1、モ800形802号が名古屋鉄道から福井鉄道 に貸し出され、「すまいるトラム」として運転された実績がある。岐阜600V区間は岐阜市民、沿線住民の理解 が得られず全線廃線となり、福井鉄道へは以前福井市内を走った802号に加え803号の2両が譲渡された。名 鉄岐阜工場にて改装工事を行った後、2005年9月末から10月初めにかけ、770形とともに西武生の車両基 地に搬入された。4月1日からの福井鉄道LRT化に伴い運行を開始した。定員が少ないためか稼働率が低かった が2007年12月のダイヤ改正で福井駅前田原町間のシャトル便に使われることになり活躍の場が広がったが、 2010年3月のダイヤ改正ですべて福井駅前経由田原町行きになりシャトル便は無くなった。800形も輸送力 の小ささから北府の車庫と越前武生駅に置かれている。早朝、深夜便には使われるのか。 |
![]() シャトル便使用時 大名町交差点の802 |
![]() 803 越前武生駅3番線 |
![]() 802の運転台 |
![]() 802の室内 |
![]() 7802の運賃箱 |
802 オリジナル塗装 803 オリジナル塗装 |
200形 200形は福井鉄道オリジナル車両で1960(昭和35)と1962(昭和37)年に日本車輌で製造された。2連 3編成6両が在籍している。福武線の急行電車用として製造された車両で、福井鉄道で初めて平行カルダン駆動を 採用し、また2両3台車の連節構造が特徴である。主電動機は両端の台車にそれぞれ2つが装備されている。車体 はやや変則的な配置の2扉で前面は非貫通式、全体的に丸みを帯びた形状である。車内は扉間に片側3組のボック ス式クロスシート、その他がロングシートである。現在までクロスシートのピッチ拡大(1300mm→1450mm) 冷房化改造、両端の台車の交換が行われている。2006年4月1日の福井鉄道LRT化後も定員200名と多い ことから通勤、通学時間帯を中心に運用されている。運行回数の減少から広告媒体としての価値が下がったため、 3編成ともオリジナル塗装に戻された。201号はクリーム色を主体に腰部に青色の線を引いた旧福鉄色に、20 2号は低床型車両に合わせ海の青・野山の緑・雪の白と福井の風景をイメージした新福鉄色に、203号は196 0(昭和35)年から導入時の上部をクリーム色、下部を濃い青とし、腰部に白色帯のアクセントがある当時の急行 塗色になっている。 |
![]() 201-1・2 サンドーム西駅 |
![]() 202-1・2 神明駅 |
![]() 200形運転台 |
![]() 200形室内 |
![]() 203-1・2 越前武生駅 |
201−1・2 旧オリジナル塗装 203−1・2 登場時の急行塗装 202−1・2 新オリジナル塗装 |
610形 名古屋市交通局名城線の1200系の車体を利用して1999年に製作された。1998年に登場した600形と 異なり、Mc+Tc編成としたため、車体は3扉を2扉化の最小限の改造にとどまっている。室内はオールロング シートのため、600形と同様に通勤、通学時間帯の急行に使用されていた。走行装置やパンタグラフ、冷房装置 は昇圧で廃車となった豊橋鉄道1900系のものを再用している。610形は廃車となった300形のオリジナル 塗装に変更され、現在も通勤、通学時間帯の急行を中心とした運用に入っている。 |
![]() モ610・クハ610 越前武生駅 |
![]() モ610・ク610 西山公園駅 |
![]() モ610・ク610 広告車だった頃 |
![]() 登場時 武生新駅(現:越前武生駅) |
![]() 登場時 武生新駅(現:越前武生駅) |
600形 名古屋市交通局名城線の1000系の車体を利用して1997年と1998年に製作された。最初に作られたモハ 601は1000系の制御電動車、1111と1112の2両の車体を使って製作されている。1111の車体に 1112の先頭部分を継いで両運転台化し、1112の側窓を使って中央のドアを塞いでいる。室内はオールロン グシートのため、通勤、通学時間帯の急行に使用された。走行装置やパンタグラフ冷房装置は昇圧で廃車となった 豊橋鉄道1900系のものを再用している。1900系の台車は元国鉄101系のDT21。総括制御用のジャン パー栓が無く、2連運転ができない為、西武生の車両基地の奥に眠っている。2連化改造されれば運用の機会があ ると思われる。現在ビール電車などのイベント列車以外には使用されない。 |
![]() ハーモニーホール付近 |
![]() 武生新駅 |
![]() 北府車両基地 |
業務用車両 電気機関車は信越化学への貨物輸送が無くなった現在活躍の場は無いが、2両が在籍している。特に貨車の車体を 持つデキ11は北陸では珍しい存在である。散石用の貨車ホキを引いての保線作業が活躍の場。 |
![]() 貨車形機関車デキ11 |
![]() 北府車両基地の デキ3 |
![]() D−101 |
![]() ホキ1641,1642 |
![]() デキ11とホキ |
![]() 架線点検車 淺水駅 |