2014/09/22
 更新


 氷見線は中越鉄道により1900(明治33)年に高岡−伏木間が開業した。この時、能町駅、伏木駅が開業した。
1912(明治45)年4月4日に伏木−島尾間が開業し、雨晴駅、島尾駅が開業した。同年9月19日に城端−氷見
間全線が開通し、氷見駅が開業した。  1916(大正5)年に高岡中学校(現富山県立高岡高校)、高岡工芸学校(現
富山県立高岡工芸高校) の学生のみ乗降の駅として中川停留場が開設されたた。1920(大正9)年に国有化され、
中川停留場は一般駅に昇格し越中中川駅となった。1953(昭和28)年7月1日に海水浴客のために越中国分駅が
開業した。1987(昭和62)年4月1日に国鉄が分割民営化されてJR西日本の路線となった。
 昭和40年頃は高岡−能町間が水田地帯を走り、能町−伏木間が工業地帯を走り、伏木−越中国分間が水田地帯越
中国分−島尾間が海岸線を走り、島尾−氷見間は畑の中を走った。現在は沿線は宅地化され、水田は僅かにしか見る
ことができない。
 駅は、高岡(たかおか)
、越中中川(えっちゅうなかがわ)、能町(のうまち)、伏木(ふしき)越中国分(えっちゅうこ
くぶ)、雨晴(あまはらし)、島尾(しまお)、氷見(ひみ)の8駅で営業キロ数は16.5km。  運賃は18.2kmの換算
運賃が適用される。

 政府の整備新幹線問題調整会議が2010年3月25日に国土交通省で開かれ、JR西日本の佐々木隆之社長が氷
見線や城端線など北陸線の枝線の利用者が大幅に減少しているデータを提示し「地方ローカル線問題は大きな経営課
題。対処方針を考えていきたい」と指摘した。佐々木社長は、枝線の存廃も合め、自治体や地域住民らと意見交換し
ていきたいとの意向を示した。
 JR西日本が会議で示したデータは、北陸線と枝線6線の昭和63年と平成20年の利用者数を比較しており、城
端線は40%減、氷見線は約50%減などと軒並み半減している。
 佐々木社長は会議後、枝線について「ローカル線をどうするかは経営の問題の一部」と前置きした上で、地域によ
っては、鉄道からバス路線に切り替えた方が利便性が高まる可能性があると指摘。「そういうことを合め、交通をど
うしていくのがいいのか地域と話をさせてもらいたい」と述べている。

 氷見線の乗客のほとんどが高校生で、50%の減少は高校生が少子化による高校生の減少48%とほぼ一致してい
る。
 氷見からは海老坂越えの国道160号線と海岸廻り国道415号線の2本の幹線道路が高岡市に通じている。ここ
にきて能越自動車道が開通して乗客は減る一方、平日、日中の氷見駅の乗降客は数えるほどしかいない。
 日中の公共交通利用は乗り換えなしで高岡へ行ける、石川県境付近から走ってくる加越能鉄道の路線バス利用に移
っている。加越能バスの料金値下げで高岡駅−氷見駅間はバスの方が安くなった。かつて行商の魚売りや、大勢の海
水浴客を運んだ氷見線も終焉の時が近づいているのか。



高岡駅 たかおか  北陸の駅・高岡駅

  氷見線ホームは2010年8月23日に現在の北口改札前に移設された。旧氷見線ホームは解体され駐輪場に生ま
れ変わる。高岡駅の7番から氷見線は発着するが6番線に到着する列車もある。高岡を出発した列車は、しばらく駅
構内を走った後、左へ大きくカーブして北陸本線と別れ、約3分で最初の駅、越中中川に到着する。




移設された7番線ホーム

7番線ホームのキハ47+キハ40

高岡曳山まつり 5月


瑞龍寺ライトアップ  2月



越中中川駅 えっちゅうなかがわ  北陸の駅・越中中川駅

 越中中川駅は、高岡中学(現高岡高校)の生徒の通学のために作られた駅で、現在では、
高岡高校高岡工芸高校
高岡向陵高校高岡龍谷高校の4校の生徒が利用する。利用者のほとんどが高校生で、利用者は多いがほとんどが高
岡からの1区間の利用であり、氷見線の採算性にはあまり寄与していない。高岡古城公園、県高岡文化ホール、高岡
市美術館が近くにある。




ペイントされた駅舎

発車したキハ40高岡行き

高岡古城公園池之端の桜 4月


高岡古城公園動物園前の紅葉 11月



能町駅 のうまち  北陸の駅・能町駅

能町駅は島式ホームの無人駅で、駅舎側ホームが高岡行き、反対側が氷見行きになっている。廃止されたコンテナ基
地跡が広々と残っている。




取り残された感じの島式ホーム

到着するキハ40形高岡行き

万葉線米島口車両基地


旧北陸道放生津街道吉久の狭格子



伏木駅 ふしき   北陸の駅・伏木駅

 
小矢部川の鉄橋を渡り工場地帯の中を走ると島式ホームの伏木駅に着く。駅前は駅舎以外まったく昔の面影がなく
なった。駅前の坂を登ったところに雲竜山勝興寺がある。また駅から500m高岡寄りに万葉線の中伏木駅を結ぶ如
意の渡しがあったが2009年8月に万葉大橋の開通とともに廃止された。




伏木駅舎

到着するキハ40氷見行き

万葉埠頭のクルーズ客船飛鳥U


高岡万葉歴史館



越中国分駅 えっちゅうこくぶ  北陸の駅・越中国分駅

 伏木の町並みを走り、町並みが途切れた所に片面ホームの無人駅越中国分がある。ここは氷見線全線開通後、昭和
になってできた駅で最初から無人駅だった。利用者のほとんどが伏木高校の生徒。国分浜海岸は夏、大勢の若者たち
がウインドサーフィン
や水上バイクを楽しむが、海水浴に列車を利用する人はいない。




越中国分駅全景

到着するキハ47系高岡行き

越中国分駅ホームから男岩


氷見線列車から国分浜海水浴場



雨晴駅 あまはらし  北陸の駅・雨晴駅

 ペイントされ昔の面影がすっかりなくなった雨晴駅舎。高岡方面の2番ホームの直ぐ裏が海でテトラポットが見え
る。海に近い駅のひとつ。雨晴駅近くの海岸は冬晴れの日には大勢のアマチュアカメラマンで賑わう。特に日の出は
すばらしい。




雨晴駅舎

発車したキハ47系高岡行き

雨晴駅付近からの女岩と立山連峰


国道415号線からの女岩



島尾駅 しまお   北陸の駅・島尾駅

 かつての面影が全くない無人駅となった島尾駅、春には綺麗な花を咲かせる藤棚が唯一残ってる。海水浴シーズン
も車を利用する人がほとんどで氷見線を利用するのは中学、高校生のグループのみ。交換可能駅だったが、今は片面
ホームとなっている。




島尾駅舎

発車したキハ40形氷見行き

島尾海岸からの薬師岳


島尾駅の藤棚



氷見駅 ひみ   北陸の駅・氷見駅

 現在ほとんどの列車が5〜8分の停車で折り返している。以前は氷見駅に列車が到着すると高岡行きの列車が待っ
ていたような気がする。毎年10月に氷見魚まつりが漁港魚市場周辺で行われる。氷見は「きときと」の魚が味わえ
る町として全国的に有名。特に寒ブリシーズンの冬季の休日には多くの観光客が列車で訪れる。




氷見駅舎

停車中のキハ40形高岡行き

氷見海鮮館付近から立山連峰

朝日山公園から氷見海岸