2011/03/11 更新
 すでに市内電車が無くなってしまった金沢市内の公共交通はバスとタクシーである。北陸鉄道は金沢市内に大バ
ス路線網を展開しているが、白山山麓や、奥能登では乗客が激減し、七尾バスや加賀白山バスなど分社化が行なわ
れている。更に減少は止まらず、末端区間は自治体から依託を受けたコミュニティーバスとして走らせている。野
町駅、内灘駅、鶴来駅などでは電車と連携して運行されている。浅野川沿線の内灘に運転免許センターがあり、バ
スの乗車券とセットになった往復乗車券が発売されている。また、内灘では「医科大病院」行きのバスも利用者が
多い。金沢市内はJR金沢駅、香林坊、兼六園には何系統もの路線が走っている。
 北陸で最初にバスのICカード乗車券「Ica」を導入している。鉄道線ではIC乗車券は使用できない。鉄道
線の車両はバスに比べ僅かであるが、沿線自治体の支援がなければ鉄道線すべてを廃止するという北陸鉄道の意思
表示の一つと言われている。
北陸鉄道は北陸地区最大のバス会社であり、9路線もの高速バスを走らせている。

@八王子・渋谷線(西東京バス) ()は提携バス会社
A横浜湘南線
(江ノ電バス)
B新潟線
(新潟交通)
C名古屋線
(名鉄・JR東海バス・西日本JRバス)
D大阪線
(阪急バス)
E高山線
(濃飛バス)
F仙台線
(宮城交通)
G富山線
(富山地鉄バス)
H高岡線
(加越能鉄道バス)

 ノンステップ低床バスも北陸で最初に導入し、最大両数を保有している。富山や福井では僅かしか見られない大
型ノンステップバスが多数走っている。


香林坊付近

七尾駅前

小型ボンネットバスを使用した金沢周遊バス
金沢の生んだ文豪、泉鏡花、室生犀星、徳田秋声にちなんで

鏡花号犀星号秋声号と命名
料金は200円均一で、子供料金は100円、500円の1日フリー券がある。シートはロングシートでドア付近
に前向きの座席が1つある。金沢駅前では長目に停車するが、それを我慢するなら続けて乗ることもできる。

鏡花号  金沢駅前

犀星号 金沢駅前

秋声号 香林坊

検収時の代行 兼六園下

新型鏡花号  金沢駅前                   Photo T.Sakata

観光シーズンの増発便  金沢駅前   Photo T.Sakata

周遊バスは女性運転手が乗務するが、交替で男性運転手の場合もある。鏡花号、犀星号、秋声号とも周遊コー
スは同じで次の経路で運行される。金沢駅東口0番
リファーレ前−明成小学校前−小橋−馬場児童公園−森
山一丁目-橋場町-兼六園下−県庁前−本多町−犀星文学碑前−十三間町−片町−香林坊−南町−武蔵ヶ辻−リ
ファーレ前−金沢駅東口0番  
8時30分から18時までで15分間隔で運行されている。
運行開始から10年以上経過しており、そろそろ車両交替か。


詳しくは北陸鉄道ホームページをご覧ください。

路線維持のためバス事業分社化
 北陸鉄道は、採算が悪化した路線バスを分社化して設けた子会社に移管している。本体に比べて賃金体系が低い
子会社に不採算路線を移すことで、路線を維持するとともに、本体の業績悪化を避けるのが目的。分社化しすぎた
弊害から後に再統合された会社もある。

@北陸鉄道バス   高速路線バス東京線、名古屋線、新潟線、横浜線、仙台線、高山線、松本線を運行
         
金沢市内路線バス 金沢周遊バス 金沢市コミュニティーバス

A北鉄金沢中央バス
金沢市内路線バス 貸切バス 高速バス富山線、高岡線、大阪線
Bほくてつバス  
金沢市内路線バス 貸切バス
C加賀白山バス  
白山市、小松市、野々市町路線バス 貸切バス
D加賀温泉バス  
加賀市、小松市、加賀温泉路線バス 貸切バス
E北陸能登バス  
七尾市、羽咋市路線バス、和倉温泉路線バス 貸切バス  七尾バスと能登西武バスを統合
F北陸奧能登バス 
輪島市、穴水町、珠洲市路線バス、のと鉄道能登線代替バス 能登中央バスと奥能登観光開発を統合

 鉄道線は高校生が減少しているなかで、住宅地の郊外への進展から通学客が伸びているが、路線バスの乗客の落
ち込みは激しい。路線バスは渋滞に巻き込まれるため、自家用車に比べ都市部でもメリットはない。高校生は自転
車と鉄道線を利用するパターンが増加している。路線バスの経営環境は厳しく、すべての地方私鉄で大幅な赤字を
計上している。富山地鉄や加越能鉄道はもちろん、大手の名古屋鉄道でも状況は同じで、沿線自治体の補助金によ
り運行を維持しているのが実情である。
 更に実験として金沢市の商業者で作る実行委員会が土、日、祝日に無料で運行してきた「金沢ショッピングライ
ナーが2008年度より、1回100円のワンコイン路線バスとして通年運行されることになった。このバスは北
陸鉄道が運行を断ったため、西日本JRバスに運行依託された。

 北陸鉄道はこれに対抗して2008年7月から「兼六園シャトルバス」の運行を開始した。1回100円のワン
コインバスでICカード乗車券「Ica」も使用できる。

北陸鉄道バス 金沢駅前                 Photo T.Sakata

北鉄金沢中央バス 富山駅前         Photo T.Sakata

ほくてつバス 西金沢駅前

北鉄能登バス 和倉温泉駅前

加賀白山バス 鶴来駅前

加賀温泉バス 加賀温泉駅前

兼六園シャトルバス          Photo K.Nagahara

金沢ショッピングライナー         Photo T.Sakata

北陸鉄道のノンステップバス
北陸鉄道は北陸地区で最も多くのノンステップバス導入している。
2000年頃金沢市内で多く活躍していたワンステップ
バスは能登、白山方面の過疎地路線へ移動した。

北陸鉄道バス 

大型ノンステップバス 北鉄金沢中央バス 旧塗装

バスターミナル

兼六園下バス停 前から
富山地鉄高速バス、金沢周遊バス、和倉温泉からの特急バス

多くのバス路線が集まる香林坊大和前バス停
鉄武蔵−香林坊間は渋滞が激しいがバスが多過ぎるのも原因

金沢駅前バスターミナル

七尾駅前バスターミナル

金沢市では条例でバスの全面広告が認められていないが北陸鉄道では収益改善からバスの全面広告を認めるよう要
求し、ようやく認められラッピングバスが登場している。写真左のバスは県警の交通安全ラッピングバスだが前面
はオリジナル塗装となっている。

ラッピングバス

大型ノンステップバス

金沢ふらっとバス
金沢市からの委託を受けて料金100円で繁華街を運行しているコミュニティーバス
駅前を通る此花ルートと香林坊を通る菊川ルートの2ルートがある

金沢駅前バスターミナル 

金沢駅前バスターミナル       Photo T.Sakata